◾️フィリッパ・フット(1920〜2010年)
女性哲学者。
トロッコ問題の考案者。(1967年論文)
功利主義を批判した。
自然的善=生物種としての機能を果たしていること(客観基準)。要は機能的善(※超訳です)
徳倫理の復権(※フット版徳倫理)
〈功利主義批判〉
・結果がよくてもやってはダメな行為はある(1人を殺して5人に臓器を提供など)。
・正義・個人の権利・絶対的禁止(無実の者を故意に殺すこと)が消えてしまう倫理は危険。
・「数の論理」(最大多数の最大幸福)だけで道徳を決めると、人間の尊厳や社会基盤が崩壊する。
・功利主義的な結果は重要だが、それだけでは道徳は決まらない。
〈自然的善〉(=機能的善(※超訳です))
・自然的善(機能的善):生物がその種としてきちんと機能している事。(生物学的な機能)
・人間の自然的善(機能的善):理性を使う・他者と協力する・約束やルールを守る・社会を維持する・公正であることなど
・道徳的評価は、自然的善(機能的善)に関する客観的事実が基準(自然主義的道徳実在論)。
〈徳倫理の復権〉 (※フット版徳倫理)
・アリストテレス的徳倫理学を復活させた主要人物。(但しフットの徳倫理はアリストテレスの系統だが現代的に再構築された別物)
・「人間としてどう生きるべきか」(人間としての自然的善(機能的善)ができているかどうか)
・徳=「意志の自然的善(機能的善)」(道徳的善)の体現
・悪徳=意志の欠陥
・徳の基準:人間としての自然的善(機能的善)ができているかどうか
・徳がないと真の幸福から遠ざかる。
・人類普遍徳の倫理ではなく、あくまでも機能論なフット的徳倫理(※注釈者による見解) 二重結果の原則=悪い結果が同じでも、「善を行うための避けられない副作用としての悪」なのか、「目的(または手段)としての悪」なのかで、道徳評価が変わるという考え方。(注釈者注:ただし、悪の副作用を知ってて善を行う場合は、手段としての悪を行うのと同じではないかという強い反論がある)
〈ジュディス・ジャーヴィス・トムソン(1929〜2020年)による論理拡張〉
・善を行うために避けられない悪を行う際、自身の身体をどのように動かすか(ボタンを押すだけか、身体的な力を使うか等)によって、悪の実行に対する心理的なハードルが変わる。
編集:26/02/09
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