◾️神智学
19世紀後半(主に1870年代〜1890年代)
中心人物:ヘレナ・P・ブラヴァツキー(通称ブラヴァツキー夫人)
組織:神智学協会(1875年設立)
根源的一者=宇宙の究極の根源。絶対的で不可知な一者。人格神ではない。全てを超越した無限の存在。言語化不能。万物はこの一者から流出して現れた。(ヒンドゥー哲学の「パラブラフマン」(もはやブラフマンを対象として捉えることが成立しない彼方)とカバラの「エイン・ソフ」と新プラトン主義の「一者」を統合・再構成したようなもの)
モナド(神智学版)=人間の魂みたいなもの。輪廻主体。アートマン+仏智体(ブッディ体)
◆宇宙の階層構造
宇宙は階層構造。約7つのレイヤーが存在。高次側①>低次側⑦
(霊的界よりさらに高次もある/対象化不能)
①霊的界
② 仏智界
③ 因果界
④ メンタル界
⑤ アストラル界
⑥ エーテル界
⑦ 物質界
◆人間の階層構造
人間個人も階層構造。宇宙の階層に対応する約7つのレイヤーが存在。高次側①>低次側⑦
人間個人の中に全てのレイヤーがあり、同時に稼働している。
(霊我よりさらに高次もある/対象化不能)
① 霊我(スピリチュアル・セルフ/真の自己)
② 仏智体(ブッディ体)
③ 因果体(コーザル体)
④ メンタル体
⑤ アストラル体
⑥ エーテル体
⑦ 肉体
宇宙の階層構造と人間個人の階層構造は照応している。(マクロコスモスとミクロコスモスの照応)
◆宇宙のサイクル
宇宙は周期的に顕現と潜伏(非顕現)を繰り返す。潜伏(非顕現)時には、宇宙は根源的一者に還元され、宇宙の階層構造は畳まれて消えている。
宇宙の顕現期間と潜伏期間は各約43億2千万年間(1カルパ)
◆カルマと輪廻
カルマ=反応のクセ。因果体の機能(作動プログラム)により発現する。死後、因果体の機能(作動プログラム)は残り、輪廻での新しい生の基盤となる。
輪廻=宇宙が顕現している間は人間は輪廻する。宇宙が潜伏(非顕現)すると輪廻停止(消滅)する。宇宙の顕現してる間、輪廻停止(消滅)は起きない。
◆霊的進化
霊的進化=カルマ(反応のクセ)に対する自由度が上がること。同じ反応を再生産しなくなる傾向が強まる。反応の選択の余地が増える(=自由意志が増える)。因果体の機能(作動プログラム)を自覚的に扱えるようになること。輪廻しながら霊的進化する。
霊的進化のゴール=カルマ(反応のクセ)の無力化。自由意志の最大化。
◆根源人種
人類は7つの根源人種を順に経験しながら霊的に進化する。(宇宙の顕現期内の大枠プロセス)
ダーウィンの進化論と霊的進化の強引な統合理論。
① 第1根源人種
・非物質的、霊的存在、性別なし
② 第2根源人種
・エーテル的存在、半物質的、集合的意識
③ 第3根源人種(レムリア人)
・物質身体を持つ、巨人、無性 → 両性 → 男女分化、ムー(レムリア)大陸と話が結び付く
④ 第4根源人種(アトランティス人)
・高度な文明を持つ、感情・欲望が発達、堕落し大洪水で滅亡
⑤ 第5根源人種(現代人類)
・理性・知性が発達、科学文明、物質主義
⑥ 第6根源人種(未来人類)
・直感・共感力が発達、物質への執着減少、半霊的存在になる
⑦ 第7根源人種(最終段階)
・ほぼ霊的存在、個体差が希薄化、神的存在に近づく、宇宙の顕現期の終盤の時期
宇宙が潜伏期に入ると輪廻停止(消滅)する。
◆秘教主義(エソテリシズム)
顕教(エクソテリック)と秘教(エソテリック)がある。
顕教(エクソテリック)=大衆向けの表層的教え
秘教(エソテリック)=選ばれた者向けの究極の真理(宇宙論的・象徴的理解)。霊的成熟度に応じて段階的に伝えられる。
神智学協会は当初公開的だったが、1888年に秘教部を設立し、少数者にのみ高度な秘伝を伝授した。
神智学は儀式(イニシエーション)があまり無く、知的理解・内的変容(瞑想・自己観察・カルマの無力化・意識の拡大)に重きを置いたことが、神秘主義界隈では革新的だった。秘教の民主化。ニューエイジ・現代スピリチュアルの源流の一つとなった。
大師(マハトマ)=ヒマラヤ等に住む高次存在が、裏で人類進化を導く。ブラヴァツキーへの通信主とされる。
編集:26/01/17
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